先日、9ヶ月ぶりに Tさんがご来院されました。
とてもお元気そうでホットして、嬉しかったです。
・・・・・・・・時に・・私共は、患者さんにとって、とても厳しい対応をすることがあります。
それは、手術、抗癌剤、放射線 の治療をしたくなくて、当院にいらしてる患者さんが診察中に「どうしても病院に行きたくない!」
「検査もしたくない!」 「乳房を残したい!」 「子宮をとりたくない!」
そのほかにも様々な理由があり、院長も目の前で泣かれたりしてしまうと、院長も男性ですから、女性の涙に弱く・・・・・・・・
「じゃあ、もう少し様子を見よう」と慰めます。
次の来院で、また悪くなっていたり、大きくなっていたりすると、その間も、心配と不安でメンタル的にも良くないし周りの家族も心配の影響が増幅していくので、エンドレスで終わりのない心配&不安になるのです。
横内先生を信じてる!と言っても、夜や休診日には連絡は取れませんし、翌週まで我慢したら命取りになるケースもあります。
結果、入院施設のある大きな病院にかかってないと、救急車を呼んで指定病院に搬送され「なぜ?ここまで放置したのか?」
となります。
こういったお話をしても、恐怖心や頑なまでの思い込みで検査もされなくなる患者さんもいます。
しかし、私共もとても辛いのですが、さらに突き放すことになります。 どーしても院長に会い院長の薬を飲んでいれば・・・・・・・・
となってしまうようです。
今回は「あの時、検査を勧めてくださり、ありがとうございます。おかげさまで元気になりました。」とお声をかけてくださり本当に嬉しくて涙がでました。
患者さんお一人、お一人、とても大切な方です。
ご家族にとって、かけがえのない方です。
世界に、ひとり! 宇宙に、ひとり! だれも代わりはできないのです。
それは、私自身が世界に一人しか居ない大好きな父を癌で亡くしたから身に沁みてわかることなんだと思います。
・・・・・・5年になりますが、父の好物を口にしたり、似たような人を見かけるとまだまだ涙がでます・・・・・・・
私自身、お父さんは、いつまでも元気で、いつまでも私のお父さんで永久に生きている人でお父さんが死んだらなんて考えたことがないくらいでした。
ある日、父から「お父さん、県立病院で肺癌って言われたよ。場所が悪くて手術できないらしいから、東京で助けてくれる医師を捜してくれ」・・・・・・・・
泣きそうになる自分を抑えながら「病院で、病気と言われたら、3件は病院に行き3件とも同じ見解なら本当に癌だから、まだ1件目では信じないほうがいいよ」
しかし、残念ながら3件とも肺癌であり、余命3ヶ月と言うことでした。
直ぐに、友人、知人、あらゆる人に連絡し、・・・・・「素晴らしい名医が東中野にいるよ!私の義父が1年の命を5年もらったとか私のオバサンが余命 半年だったのに旅行に行けるくらい元気にしてもらったとか・・嬉しい情報が入り直ぐに横内醫院に電話をかけました・・・・・・・
それが、横内院長との出会いでした。
院長の診察では、癌ではありませんでした。・・・・・・・・・・・この日から、父と家族の葛藤が始まりました。
それからのことは、機会があれば患者さんのために詳しく書きたいと思いますが、まだ中々書けない自分がいます。
ただ、院長の著書にあるように、癌になる人は、頑固な人が多いようです。。まさしく、父は無類の頑固者でした!
最愛なる父を亡くし、不眠症、食欲不振、眠れずやせ細っていき、泣いてばかり、後悔ばかり、うつら・・うつらすると父が夢に出てきては消える日々で した・・・・・・以前からの持病で私も院長の漢方薬を服用していたのですがその頃は中々、良くならず院長も心配してくださり励ましてくださいました。
私の持病は院長曰く、癌より難しいと言われていますが、漢方薬を服用して5年・・9歳から苦しんだ病も随分、良くなっています。私自身の病気のことも、機会があれば書きたいと思います・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
今回 T さんは検査し抗癌剤をしましたが、院長の漢方薬を半年以上服用していたので、そこまで強い副作用は無かったようです。
この9ヶ月、きっと、不安で、辛く、苦しんだに違いありません・・・・ごめんなさいね・・ Tさん・・私共もずーっとココロにありました。
・・・そして・・・・元気になられて、ありがとうございます。・・・・・・・・・本当に嬉しいかったです。
昼休みに院長とスタッフで、頂いたカステラを、噛み締めながら、頂きました。 とっても美味しかったです。
美味しさもひとしおです
苦しみを乗り越えて、ご来院され、御心遣いまでされる、T さんのお気持ちに感謝いたします。