乳製品を断つ食事療法で多動性障害の子どもの症状を大幅改善という研究結果がAFP BB NEWS(国際ニュース)ノルウェーで発表されました。
ノルウェーの多動性障害を研究しているKarl Ludvig Reichelt科学者は、代謝障害によりカゼインなど特定のタンパク質の分解が困難になると、ADHD(多動性障害)などの精神機能障害を引き起こす可能性があるという説を唱えています。
カゼインとは、牛乳のタンパク質の1つで全体の約80%を占める物質です。
ミルクを酸で処理し、沈殿させて採取します。
非常に栄養の高いタンパク質で、これが体内で分解されることによりカルシウムの吸収を促進させたり様々な活性成分を生成したりするため、腸の運動活性、消化機能の安定、免疫の強化、血圧上昇の抑制などの効果があると言われています。
だが、牛乳アレルギーの発生要因として、このカゼインでアナフィラキシー様症状等の過敏症状が発現した症例が厚生労働省よって報告されています。
多動性障害とは、多動性、不注意、衝動性を症状が特徴です。
注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴があり、日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることによって症状を緩和することも可能です。
脳障害の側面が強いとされ、しつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多いという障害です。
対象の子どもは全員、尿中に含まれるアミノ酸が結合したペプチドの量が通常値を大きく上回っていました。
Karl Ludvig Reichelt氏によると、ペプチド量の過多はある種のタンパク質の分解のために必要な酵素が阻害されているか失われていることを意味し、これは脳にアヘンのような効果をもたらします。
最初の1年はカゼインを摂取しない食事療法で、驚くべき結果で、23人中22人について、行動や集中力の持続時間に改善が見られました。
ノルウェーでは近年、ADHD(多動性障害)の子ども数百人が牛乳を摂取しない食事法をとっているとの事です。
牛乳、チーズ、バターは禁止と、院長は患者さん、私達に指導して下さっています。
院長は、和食を中心にした食事をとり、お魚が大好きです。
魚を食べる事が好きだけでなく、知識も豊富な「魚くん」でもあります(笑)
医学の知識だけでない、博識さはさすがです。
色々な薬物療法を試みるより、生活習慣、食事を変え、体質改善も必要です。
体力を奪われがちなこれからの季節、ウィルスに負けない身体づくりをしていきましょう。
薬局 Hでした。