以前、ブログでも紹介させていただいた、院長のお知り合いの
版画作家の荒木直哉さんが素敵なニュースを持って来院されました!
なんと、荒木さんの作品がフランスのルーブル美術館の分館、
「ルーブル、ランス」で日本の100人に選ばれ、荒木さんの作品が展示されているそうです!
そのランスでのポスターを頂き、早速、横内医院の待合室に貼らせていただきました☆
昨年、12月にオープンしたばかりの分館は、設計は日本人による設計事務所SANAAとアメリカのイムレー・カルバート社によるものです。
この日本の設計事務所はデザイン性が高いことで有名な 金沢21世紀美術館 もてがけています。
このランスは1960年以降、未開のまま放置されていたかつての鉱山地帯を有効利用し、ルーブル美術館の分館を設置することで今回認定されたユネスコ世界遺産への登録も狙うなど、ランス市が資金を投入して進めてきた一大都市開発事業で建築されました。
エントランススペースはガラス張り、また「Galerie du temps 時のギャラリー」と名付けられる予定の130mにもわたる展示スペースは、主にパリのルーヴル美術館で長い間眠っていて一般公開されて居なかった250作 品(ギリシャ美術、オリエント美術、彫刻など)の企画展示に使用されています。
そのグランドオープンに「摺り人」 荒木さんの作品が展示されています!素晴らしいです!
そして、5月に3日間、熊野神社で開催した個展も大盛況だったそうです☆
3日間で100人以上が熊野の自然を表現した作品にふれ、子供たちに体験教室も開催したそうです。
植物の要素・成分である木の葉、枝、つる、草々、木の実を主に使い、 魚拓のように墨を塗りつけ版化して、植物の輪郭を写し出している独特な作風です。
この現代に於いて、環境の事が、常に身の回りの出来事、物を再生する、という意味も荒木さんの作品にはあり、
もう少しで消える所に位する植物の葉、実、つるとか、風化、腐食していく 素材を美的に再生したいという思いで表現されているそうです。
横内医院の待合室にも荒木さんの作品集が置いてあります。
荒木さんは
「その土地に堆積されている時、記憶を、版で制作する中で披している(温故知新)と 感じることもある。
使い続ければ土に戻るものたちである素材へのレクイエムでもある。
山々や日常の回りの風景や音たちからの感触を(四季にわたり)、版として作ってきた。」
とお話されています。
私達の知っている版画とは異なり、一点のみしか作れず、素材は変化し、同じものの複数制作は不可能に近く、
表現する和紙にもこだわりがあり、細かい葉脈をスッーと写し取れる和紙を作れるお店は日本でも一軒しかないそうです。
自然も芸術も愛してやまない院長は勿論、
荒木さんの作品が好きで今回のお話を聞いて
「これから世界に向けての作品作りがさらに楽しみだ!」と喜んでいました!!
荒木さんの素晴らしい作品が世界に発信したことは本当に嬉しいです!
次回の個展は7月に京都であるそうです。
院長はじめ、スタッフ一同、
熊野の自然を日本の芸術をさらに世界に広めて下さるよう、ますますのご活躍を楽しみにしております!
婦長でした。