みなさん、サイトメガロウイルス(CMV)をご存知ですか?
あまり聞きなれない名前だと思いますが、院長の診察の際にパワーテストで調べているウイルスの1つです。
先日新聞で、胎児が感染すると難聴などの原因となるウイルスで、全国で1年間に34件起きていたことが、厚生労働省研究初の調査でわかったそうです。
このウイルスは、健康な大人や子どもが感染してもほとんど症状はでませんが、胎児が感染すると難聴や脳障害などを起こす場合もあります。
また、免疫力が低下した時に様々な症状があらわれるので、あなどれないウイルスです。
日本人の大多数は、周産期を中心とする母子間でサイトメガロウイルスに初めて感染し、潜伏した状態で体内にウイルスを保有しているので、あまり知られていませんでした。
しかし、近頃このウイルスに感染したことがない、免疫を持たない女性が増えているようです。30年前は、日本で免疫のない妊婦は4%程度でしたが、今では30%にまで急増しています。20代の女性の2人に1人が免疫を持っていないと見られています。
その理由は、子どもの頃の遊びが変わってきており、子ども同士で取っ組み合ったり、じゃれあったりするような遊び方をしなくなっているため。また、世の中が清潔志向になり消毒するあまり、子どものときに感染しないまま大人になるケースが増えていると考えられています。
感染ルートは2つあります。
1つ目は、先天性感染と言い、妊娠中に母親が初めて感染し、胎盤を通って胎児に感染するルート。
2つ目は、感染者の体液(唾液、涙、母乳、尿、便、血液など)周期的に排出され、これらの体液との密着な接触により感染するルート。
1度感染すると再感染はしませんが、免疫力が下がるとこのような症状があらわれます。
・肺炎、網膜炎、胃腸炎、脳炎など
また、免疫不全の方(血液透析者、ガン患者、免疫抑制剤使用者など)が発症すると症状が重くなり、死に至る場合もあります。
梅雨の湿気の多いジメジメしたこの時期、なかなか食欲も出ない方もいると思いますが、免疫力を低下しないよう、院長秘書の絶品レシピを見て、院長のご飯を頬張る笑顔を想像して・・・( ´ ▽ ` )
美味しいご飯をモリモリ食べて、いっぱい笑って、免疫力を高め、これからくる暑い夏を乗り越えましょう !
受付 K でした。