横内先生へ もうすぐ、息子がお世話になり始めてから1年になります。
この間、横内先生には息子のみならず、私、妻、家族皆が大変お世話になりました。特に、先日、妻が倒れた際には、妻の病状をご心配いただいたばかり でなく、私も先生とのお話を通して精神的に支えていただきました。おかげさまで、先日、妻の四十九日の法要を無事済ますことができました。
先日の息子の11歳の誕生日は、本当にいい思い出でした。あの日、皆様が息子にメッセージカードを送ってくださいました。特に、横内先生からの「世 の人々のために一隅を照らす人になって下さい」というメッセージに、妻は「横内先生は、太一が元気になって世の中の人のために活躍すると信じてくれてい る。本当に嬉しい」と喜んでおりました。
妻が倒れるわずか10時間ほど前に横内醫院に送らせていただいたお礼のメールも、妻と私とで話し合いながら書かせていただきました。息子が喜んだば かりでなく、妻も私も感謝の気持ち一杯でメールを書けて幸せでした。私たちにとっての素晴らしい思い出です。改めてお礼申し上げます。
ここ数年、特に昨年、息子の再々発がわかって以来、妻と私は「自分たちがこの世に生まれてきた理由は何なのか?」をよく話し合っていました。私たち は「今世の使命の一つは、二人で力を合わせて太一を助けること。だからこそ、太一は絶対に治る。こうして横内先生にお会いできたのは、神様が導いて下さっ たに違いない」と、よく話しておりました 。 また、妻は「F病院の先生に、太一が治るところをみせてあげたい。西洋の治療だけでは治らなくても、東洋醫学も用いることで、ちゃんと治るのだと知っても らいたい。今までの治療だけでは治らない患者さんにも治ってほしい。そして、太一と同じような病気のお子さんをもつ親御さんに、西洋医学の先生からも希望 のある言葉をかけてあげられるようになって欲しい。それを証明するのが、私たちの使命だと思う」といいながら、必死に頑張っておりました。だからこそ、横 内先生を心から尊敬し、大好きでした。私たち家族は今でもそうですが、いつも横内先生の話をしながら喜びを感じております。
しかし、あれほど太一の、あるいは太一を超えて「生」に真剣に向き合ってきた妻が、一瞬にして亡くなってしまった事実をどう理解すべきか、どのようなメッセージとして受け取ればいいのか、私にはまだわかりません。
太一を助け、私たち家族を見守るために亡くなり、妻は仏様になってしまったのでしょうか。肉体は一瞬でなくなってしまうからこそ、私たちの両親も含 めた家族、友人、知人との出会いや時間を大切にしろという意味なのでしょうか。 人間には避けられない出来事が起こるから、自分にできることを精一杯行ない、その結果を神に委ねなさいというメッセージでしょうか。妻の死から本当に学び 取るべきものは何なのか、日々考えております。 あの大好きだったママが、意思なく(しっかりとした理由なく)私たちを置いていってしまうことは考えられないので、二人の息子とともに、ママからの真の メッセージを考えています。
「ママがいなくなってしまったから、いろんなことができなくなってしまうのではない。ママがいなくなってしまったからこそ、ママが心の支えになっ て、より多くのことに、より一生懸命に挑戦できるんだ。何か迷ったら、どうしたらママが喜んでくれるかを考えよう。ママが喜んでくれるように、毎日毎日、 一瞬一瞬を大切に積み上げていこう」と話し合いました。
これからも、私たち家族皆、病気のみならず、精神面においても色々とお世話になると思いますが、なにとぞよろしくお願い致します。
横内先生の奥様へ いつも、息子に暖かいお心遣いをいただき、どうもありがとうございます。妻も「奥様は、いつも太一のことをよーく考えてくださっている。本当に感謝しなく ちゃね」と、口癖のように言っておりました。また、太一にくださる工夫を凝らしたお料理の数々には、太一も妻も感謝するとともに、驚いておりました。息子 の誕生日も、奥様が作ってくださったポテトグラタンを皆で楽しませていただきました。また、妻はレシピの載ったブログをチェックするのも楽しみにしており ました。改めて感謝させていただきます。本当にありがとうございます。
皆様へ 今、息子の喜び、というより、生きがいといってもいいかと思いますが、その一つが横内醫院に行くことです。それは、病気を治すという息子の前向きな考えに 加えて、漢方のいいにおい(息子も今では“いいにおい”というようになりました)、皆様の暖かい笑顔とお心遣いのおかげだと感謝しております。本当にあり がとうございます。そして、これからもよろしくお願いいたします。
平成25年4月